電話 熊本県山鹿市山鹿438-3 101号(大宮神社横) 

インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

 



カイヴァリヤダーマ・ヨ-ガ研究所(ロナウラ)は、1924年に活動を開始して以来、ヨーガの科学的研究やヨーガ教育、ヨーガ・セラピーの各分野で独自で先駆的な役割を果たしてきました。この研究所には、科学的研究や臨床経験の蓄積されたデータや、ヨーガに関するの古典テキストの批判的研究結果の論文や出版物、そして、完成度の高い良く構築されたヨーガ・トレーニングの体系が存在しています。

  <歴史的背景>   
1.「カイヴァリヤダーマ・ヨーガ」の伝統は、1924年にインド・ロナウラにカイヴァリヤダーマ・アシュラムが設立された時に始まります。当時、インドにおいて誤解の多かったヨーガを創立者の故スワーミー・クヴァラヤーナンダ(Swami Kuvalayananda)はこの研究所を、当時専門のヨーガ修行のみに与えられる特権と見なされていた、純粋に主観的な神秘的・精神的体験の本質を、一般人にも役立てることが出来るように、現代科学の方法論で調査・研究し、その原理を解明しようという意図のもとで開始ししました。
クヴァラヤーナンダはこの事業への動機付けを彼の精神的な師であった、現グジャラート州マルサールの著名なヨーギ、マドヴァダーサ・マハラジ(H. H.Madhavadasaji Maharaji)のもとで修行中であった1919年から1921年の間に受けたといいます。

2.カイヴァリヤダーマは、数千年前に書かれた伝統文献にそった純粋な伝統ヨーガを科学的研究・実践によって、解明し、今も尚、それを継承し続けています。この伝統はヨーガを、それがラージャ・ヨーガやハタ・ヨーガ、カルマ・ヨーガといった様々な名称で呼ばれるにしても、世界のあらゆる人々の、身体的、心理的、情動的そして精神的な健康と幸福感を高めるための、調和を促進する共通要素と見なしていると伝えてきました。また、この伝統はヨーガを基本的に精神的な修行体系であり体験であると見なしており、ヨーガは、あらゆる神秘体験の本質的構成要素であり、同時に人々に惨めさと争いをもたらす葛藤と緊張を克服する助けになる力を持っていると理解されています。

3.この伝統は、もしヨーガの基本的な原理が現代の科学的な研究法とヨーガ文献の批判的理解や、いくつかの選択されたヨーガ技法の効果的なトレーニング体系の規格化で説明されることが出来るならば、人々の積極的な健康や調和、人類の同志愛は現実のものとなるだろうと信じています。つまり、ヨーガのメッセージはすべての個人に身体的な健康、心の平安そして精神的向上をもたらすべく向けられているということです。

4.カイヴァリヤダーマで構築されたヨーガの身体トレーニングの体系は、最初は故スワーミー・クヴァラヤーナンダの臨床実験に基づいていました。1920年からのヨーガの研究結果の蓄積と、文献調査に基づく各種のヨ=ガ文献の批判的理解は、この伝統のヨーガにおけるヨーガ教育の方向性を固めていくのに大いに役立って来ました。

5.カイヴァリヤダーマの伝統によれば、どのようなヨーガの技法も人間の身体と心と精神へ効果を それぞれに及ぼす多元的な作用を内包しており、ヨーガは本質的に人間を身体的、心理的そして精神的に向上させる精神的な修行体系として理解されている、といわれています。

6.健康の増進と心の平安の達成が、世界中のどこでも直接で普遍的な要請であることから、ヨーガの身体トレーニングのメッセージは、人々により受け入れられやすいことが明らかであり、おのずとカイヴァリヤダーマでもヨーガの身体トレーニングに関連した調査と教育活動が多く実行されてきました。また同時に精神的目標を追求する修行者もカイヴァリヤダーマで教えられていることに多くの助けを得ている。例えば、ガンディーは、クヴァラヤーナンダから多くの精神的サポートを受けており、またクヴァラヤーナンダは、クリシュナマチャーリヤのメンターだったと言われています。

7.ヨーガの実証的理解に基づき、カイヴァリヤダーマは技法と教授法にいくつかの改良と革新をもたらしてきました。しかしこの伝統は、ヨーガの名のもとに単なる利益追求のために進行している不完全で無責任な流行やファッションにはまったく反対するものであります。

8.設立当所から、カイヴァリヤダーマはヨーガをインドの教育制度の一部として統合する努力を続けてきました。それゆえ、ヨーガが大学教育の一部として含まれることで、インドの教育制度全体の不可欠な部分として発展する機会を得ることはまさに望まれることであり、多くの実りをもたらすに違いありません。実際にクヴァラヤーナンダは、この研究した内容をもとに、若手の指導者を世に送り出すために、施設内に世界で初めてのヨーガ大学を併設させました。毎年6000人がここを訪れ、併設されている大学で学んだ学生たちは指導者として、世界20か国以上でヨーガを教えています。

このように、日常生活と教育機関でのヨーガの応用は、ますますヨーガの研究と実践を促進する活動をもたらすことでしょう。そして、今も尚、研究所では、インド政府厚生省AYUSHCCRYNの研究助成を受けながら、ヨーガの未来を左右するような重要な研究がおこなわれています。

<故クヴァラヤーナンダからのメッセージ>


SWAMI KUVALYANANDA JI MESSAGE TO THE WOR
YOGA IS THE INTEGRATION OF ONES PERSONALITY

ヨガは人格の統合

WHICH HELPS A HUMAN BEING BECOME A BETTER

  HUMAN BEING  

   より良い人間になるための助けとなる。

SO THAT HE OR SHE CAN GROW AND CONTRIBUTE

TO ONCE FAMILY, THE SOCIETY, THE NATION

AND THE ENTIRE WORLD

その人自身が成長して、家族、社会、国、全世界に貢献できるように。

AND HENCE THE SCIENCE OF YOGA SHOULD

BE KEPT PURE AND UNDILUTED

そのためには、ヨガの科学が純粋に守られ、歪められてはならない。

 
International conference 2016







Kriya practice2011


Kaivalyadhama  YOGA INSTITUTE, (INDIA)
Bhangarwadi, Lonavla-4l0 403, Pune (India)
Website: www.lonavalayoga.com

                               


*参考までに 


<付属カレッジのコースの案内>

1)6週間コース(CCY) 

期間:6週間 
資格:高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で外国人1000ドル(2人部屋利用の場合)

内容:講義............100時間(5単位)
    実習................60時間(3単位)
     指導実習......40時間(2単位)
    合計............200時間(10単位)
 
毎年カイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジで年2回6週間の集中コース(CCY)が開講されます。短期コースとしてはインドで最も スタンダードでアカデミックな内容です。今までに日本人の受講生も延べ30名を越えます。 

  ●コースの目的
ベーシックで体系的な「ヨーガ」の理論と実習を紹介すること。

●コースの期間
6週間で年2回開講
・冬期1月15日ー2月25日(12月31日願書締切)
・夏期5月 2日ー6月11日( 3月31日  〃   )

●コースの性格
合宿制の集中コース。コース中はキャンパス外の外泊不可。健康上の問題がある者は受講不可。コース中でも医学的診断により継続が不適切と判断された場合中断。

 
●コースの参加資格

高校課程修了以上で英語での授業を受けれる英語力必要。外国人は「学生ビザ」を取得。

●コース参加の優先権
体育教育の教員免許保持者。州政府の公務員、及び中央・州政府認定の教育機関に勤務する者(外国人には適応されません)。

●コース参加への年齢制限と健康状態
年齢制限45歳まで(外国人は年齢制限免除)、35歳以上の志望者は審査後受講許可を考慮。受講願書と共に医師からの健康診断書提出。

●コース受講料
・インド国籍 9000ルピー 

・外国国籍  1000ドル
(コース途中で中断した場合も、受講料の返還なし)。

【講義科目】

(1)ヨーガと体育教育 
① ヨーガのコンセプトと体育教育
② ヨーガと体育教育の目的
③ ヨーガと体育教育の共通項としての教育
④ ヨーガと体育教育の手段
⑤ 体育教育におけるエクササイズのコンセプトとヨーガ実習との比較
⑥ ヨーガによって取り扱われる人格の統合の問題
⑦ 体育教育におけるヨーガの応用
⑧ 体育教育におけるヨーガの技法の有用性
⑨ 最良の結果を出すためのヨーガと体育教育の連携

(2)人体の構造と機能とヨーガの実習の効果
① 人体のシステムの簡潔な紹介:呼吸器系、消化器系、筋肉系、神経系、循環器系
② アーサナ:定義と分類、アーサナとエクササイズの類似点と異なる点
③ アーサナにおける姿勢の生理学
④ プラーナーヤーマ:定義と分類、プラーナーヤーマと深呼吸の違い
⑤ クリヤー、ムドラー、バンダの簡潔な紹介
⑥ ③と④の解剖・生理学との関連と適切な研究事例の引用による解説
 
(3)伝統的ヨーガ
① チャランダースの「アシュターンガ・ヨーガ」を中心に次の文献参照:「ヨーガ・スートラ」、「ギーター」、「ハタ・プラディーピカー」、「ゲーランダ・サンヒター」、「ヨーガ・ウパニシャド」、「シヴァ・スワローダヤ」、「ヴァシスタ・サンヒター」 etc.
② ヨーガの紹介と定義:パタンジャリ、ギーター、ゲーランダ、チャランダース他参照.
③ 身体の活性ポイント:「ヴァシスタ・サンヒター」参照

④ パンチーカラナ・プラクリヤ(技法の複合):「シヴァ・スワロダーヤ」、「サンヤマ・ヨーガ」参照
⑤ ニヤマ、アーサナ、ヴァーユ、ナディー、プラーナーヤーマ、8種類のクンバカ、クンダリニーの覚醒
⑥ ナーダ、ムドラー、バンダ、チャクラ、プラティヤーハーラ、ダーラナ、 サマーディ、シャト・カルマ
⑦ マハーバンダ、ムドラーとバンダの効果、シッディ
   
(4)ヨーガと価値教育:価値の意味、分類、重要性

① 価値教育の意味と目的、
② 価値教育の内容:精神的価値、個人的価値、社会的価値、国民的価値、民主主義、識字率、世俗主義、人口抑制、環境問題
③ 価値の構築に向けてのヨーガの貢献、ヨーガと人的資源開発
④ 価値教育の方法論

(5)ヨーガと心の健康
① 健康、心の健康、衛生、精神衛生:ヨーガと医学的な展望
② ヨーガと現代心理学:実存的問題への統合的なアプローチ
③ 正常性のコンセプト:心理学的とヨーガ的なアプローチ
④ 感情障害:原因、影響、修正、「ヨーガ・スートラ」による対応
⑤ 葛藤、欲求不満:ヨーガ的な解決
⑥ 個人と対人関係:ヨーガによる適応
⑦ ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ:身体的・心理的  健康への貢献
⑧ 祈り:ヨーガの実習における重要性

2)上級4週間コース(ATTC)
        
期間:4週間(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で外国人1500ドル(2人部屋利用の場合)
 
付属カレッジでは、年1回4週間の日程で「上級コース」が開講されます(例年3月15日ー4月15日)。受講資格は「ヨーガ教師歴2年以上」です。

このコースは2006年に開講されました。近代ヨーガのスタンダードである「カイヴァリヤダーマ」の理論と実習を深めて学習するコースです。

2007年に1名、2008年に1名、日本人の方が受講しています。 

インドで「伝統的ヨーガ」を勉強する意図があっても、1年間のディプロマ・コースに参加するのが難しい方に有益なコースです。

6週間コース修了後、1年か2年後にこの上級4週間コースを受講すれば、ロナウラの理論と実習の全体像が良く把握できます。期間は4週間ですが、講義は「ヨーガ」の背景にあるインド哲学に、さらに踏み込む内容になります。

「ヨーガ」の視点からアカデミックなインド哲学の講義があるのが「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジの特徴です(インドでも希です)。特に、ヨーガの理論的理解に必要な「サーンキャ・ヨーガ」の体系が強調されるのが特徴です。

近年インドでは「ヴェーダーンタ」と「ヨーガ」の混同が多く、ヨーガ教師教育では「サーンキャ」の履修を必修とすることが再認識されています。 

実習面では「プラーナーヤーマ」と「瞑想」がフォーカスされます。また、「ハタ・ヨーガ」の「クリヤー(浄化法)」では、「ヴァストラ・ダウティ」や「シャンカ・プラクシャラーナ」までカバーされます。

人体の自律的な生理的メカニズムに直接・間接的に作用することで、心身の統合レベルの向上を図る「ハタ・ヨーガ」の技法の本質について、体験的に洞察を深めるプログラムになっています。

ヨーガ歴の長い方が「ステップ・アップ」を図るには適切なプログラムですが、それなりの準備も必要です。

●理論 
(1)ヨーガの心理学的な基礎
(2)ヨーガの伝統文献的な基礎
(3)ヨーガの解剖・生理学

●実習
(1)アーサナ:クヴァラヤーナンダのシステム
(2)8つの伝統的プラーナーヤーマ
(3)バンダとムドラー
(4)クリアー
(5)マントラ

●瞑想法

3)ヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd) 

期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)

資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4250ドル(2人部屋利用の場合)

内容:講義................680時間 34単位
         実習................380時間 19単位
         教育実習.....100時間  5単位
    合計.............1160時間  58単位

1学年のヨーガ教育ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。 

インド政府の人的資源開発省の「NCTE(教員教育全国審議会)」から認定を受けており、ディプロマ(DYEd)保持者は学校教育・大学レベルでの教職への就職が可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家への道に進む場合にも、確実な基礎作りになるコースであり、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来たプログラムです。現在進行中の、インド政府厚生省AYUSH局による「ヨーガ」のスタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」がヨーガ教師の基準資格とされています。  

1950年の開校以来、現在(2012年度)までの日本人の卒業生は18名です。

【履修科目】

【I.パータンジャラ・ヨーガ・スートラ(P.Y.S.)の基礎】

(1)哲学的基礎
①インドの哲学的思考の概観とその特性
②サーンキャ哲学から見たP.Y.S.の基礎
③古代インド伝統におけるP.Y.S.位置付け:歴史的展望
P.Y.S.と他のヨーガの伝統
P.Y.S.の概観、著書について、パタンジャリによるヨーガの本質
P.Y.S.の伝統的・現代的注釈、P.Y.S.に関連した他の著作

(2)サマーディ・パーダのコンセプト的理解
①アヌシャーサナ

②ヨーガ的心理学
③チッタ
④ヴルッティ
⑤ニローダ
⑥スワルーパ・プラティシュタとヴルッティ・サルーピャタ
⑦アヴィヤーサとヴァイラーギャ
⑧サンプラニャータとアンニャ
⑨バーヴァ・プラティヤーヤ
⑩ヨーガ・サーダナを促進させる要因
⑪イーシュワラのコンセプトとイーシュワラ・プラニダーナ、プラナヴァ・ジャパ
⑫チッタ・ヴィクシェーパとアンタラーヤのコンセプト
⑬エーカタットヴァ・アヴィヤーサ
⑭チッタ・プラサーダナのコンセプトと方法論
⑮サマーパッティ、サビージャ・サマーディ、ニルビージャ・サマーディ
⑯ルタンバラ・プラジュニャー
 
(3)サーダナ・パーダのコンセプト的・実践的基礎
①クリヤ・ヨーガとは何か?何故クリヤ・ヨーガか?クリヤ・ヨーガの教育的価値
②クレーシャのコンセプト
③苦痛と苦悩へのヨーガ的な見解
④苦悩を克服する4段階の方策
⑤ドラシュタ・ドリシュヤの性質とその関連
P.Y.S.における知識(ヴィヴェーカ・キャーティ)のコンセプト
⑦アシュターンガ(8部門)・ヨーガのコンセプトと実践
⑧ヤマ・ニヤマのコンセプトと実践
⑨アーサナのコンセプトと実践
⑩プラーナーヤーマのコンセプト:その発展と実践、パータンジャラ・ヨーガとハタ・ヨーガの視点から
⑪プラティヤーハラのコンセプトとその実践、他の文献の参照から

(4)ヴィブーティ・パーダのコンセプト的・実践的基礎
①ヴィブーティのコンセプト
②ダーラナ・ディヤーナ・サマーディのコンセプト、それらの特性
③サンヤマのコンセプト
④ダルマメーガ・サマーディの性質
⑤サットカーリヤ・ヴァーダのコンセプト
P.Y.S.における解放の特性

II.ハタ・ヨーガの基礎】

(1)ヨーガの歴史とヨーガの学派
①5つのハタ・ヨーガ文献
②重要なヨーガ・ウパニシャド
③ヴァシスタ・サンヒター

(2)重要なヨーガ文献の紹介

(3)ヨーガの成功のために配慮される重要な側面
①理想的な住居
②促進要因と阻害要因
③ヨーガ的なダイエット(ミタハーラ)
④理想的な季節

(4)ハタ・ヨーガ文献類におけるヤマとニヤマ

(5)アーサナのコンセプトと実習
①定義と定義の研究
②アーサナの分類:i)古代 ii)現代
③ハタ・ヨーガの重要文献におけるアーサナ

(6)ヨーガ文献に見られるヨーガ的/秘教的な人体観
①ナーディとカンダのコンセプト
②チャクラのコンセプト
③クンダリニーのコンセプト
④ヴァーユのコンセプト
⑤グランティのコンセプト
⑥タットヴァのコンセプト
⑦マルマスターナのコンセプト
⑧16のアダーラのコンセプト

(7)クンバカ / プラーナーヤーマ
①プラーナーヤーマの発展
②様々なヨーガ文献におけるビージャ・マントラやプラヴァナの適用
③ビージャ・マントラやプラヴァナを用いないクンバカ
④それぞれのハタ・ヨーガ文献に見られるクンバカの種類とその分類
⑤ヨーガ文献に見られる種々のクンバカの技法
⑥正しいプラーナーヤーマの重要性
⑦ナーディ・ショーダナとハタ・シッディの性質

(8)ムドラー
①ムドラーの概念とハタ・ヨーガにおける位置付け、ムドラーの目的
②ムドラーにおけるプラティヤーハーラとダーラナ
③代表的なヨーガ文献における様々なムドラー

(9)ハタ・ヨーガに於けるディアーナとヴァシスタ・サンヒターにおけるディヤーナ

(10)サマーディ/ナーダーヌサンダーナ
①ゲーランダ・サンヒターにおけるサマーディの性質、それを達成する様々な方法
②ラヤとは何か、ナーダーヌサンダーナとは何か、ハタ・プラディーピカーにおけるその段階と技術

(11)ハタ・ヨーガ文献に基づくヨーガ・セラピーの原則、特にハタ・プラディーピカー第5章を参照して

III.ヨーガと文化の統合・価値教育】

(1)ヨーガと文化の統合
①文化の定義:異なる文化の概観、宗教と文化、文化とヨーガの関係
②インド文化:ウパニシャド的思考、ヨーガとウパニシャド
③インド哲学の6学派とヨーガ
④バガヴァット・ギーター、シヴァ派とヨーガ
⑤ヨーガとジャイナ教、ヨーガと仏教
⑥ヨーガとイスラム教、ヨーガとスーフィー派、ヨーガとキリスト教
⑦ヨーガと様々な形態の神秘主義
⑧文化と人道主義の基盤としてのヨーガ

(2)ヨーガと価値教育:価値の意味、分類、重要性
①価値教育の意味と目的、
②価値教育の内容:精神的価値、個人的価値、社会的価値、国民的価値、民主主義、識字率、世俗主義、人口抑制、環境問題
③価値の構築に向けてのヨーガの貢献、ヨーガと人的資源開発
④価値教育の方法論

IV.人体の構造・機能とヨーガの実習の効果】

(1)人体の構造と機能.
①細胞 a)構造 b)細胞小器官 c)機能

②各組織の階層(概観)
③器官系
・神経系
・心臓血管系
・排泄系
・循環器系
・呼吸器系
・消化器系
・内分泌系
・骨格系
・筋肉系
④感覚器官、特に目と耳、構造と機能
 
(2)伝統的な理解からのヨーガ・セラピー

①治療的過程から見た現代的な理解とウパニシャド的な理解:パンチャ・プラーナ、パンチャ・コーシャ、パンチャ・マハブータ etc.
②これらの理解の平均的な健康人へのヨーガ指導との関連、そして機能的障害のある患者、特に中年期以降の患者を扱う場合の特別な注意点との関連

④アーユルヴェーダ的な栄養とライフスタイルへの視点
⑤アーサナ、定義、分類、様々なシステムへの効果、アーサナとエクササイズの違い
⑥パータンジャラ・ヨーガ・スートラの5つのスートラで説明されるプラーナーヤーマの生理学
⑦様々プラーナーヤーマの種類
⑧プーラカ・レーチャカ・クンバカの関係、バンダの効果、関連した研究の参照
 
(3)現代的理解によるヨーガ・セラピー

①一般的な新陳代謝と栄養学
②ホメオスタシス
③方法論:患者の病気を理解すること a) 病歴 b)検査
a)b)に基づいた様々なヨーガ技法の選択

V.ヨーガとメンタル・ヘルス】

①ヨーガと現代心理学の理論的理解
②メンタル・ヘルス:その意味、決定要因、および応用
③ヨーガ的のコンセプトである「スヴァスティヤ(Swasthya)」
④ヨーガと現代心理学における正常性のコンセプトとモデル
⑤パータンジャラ・ヨーガ・スートラに指摘される心身症のコンセプト
⑥人格の現代理論
⑦人格と人格統合へのインド的アプローチ
⑧ヨーガ的方法論による個人的・対人関係的な最適化
⑨全人格統合に向かうための生活態度の変化と生活態度の形成におけるヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ、及びディヤーナの役割
⑩ストレス・マネージメント:現代的視点とヨーガ的視点
⑪欲求不満・不安・葛藤における病的効果への現代的・ヨーガ的方法論での対処
⑫パタンジャリによるサマーパッティ・ダーラナ・ディヤーナ・サマーディ・サンヤマのコンセプト:心理学的な視点
⑬心理・精神的発達への比較文化的アプローチとしての祈りの意味
⑭社会的に不適応な異常行動へ対処するカウンセリングや心理療法とヨーガの役割

VI.実習】

(1)ヨーガの実習トレーニング

①アーサナ
・シャワ・アーサナ
・シルシ・アーサナ
・アルダ・ハラ・アーサナ(片足/両足)
・ウッタナ・パーダ・アーサナ
・ヴィパリータ・カラニ
・サルヴァーンガ・アーサナ
・マッツヤ・アーサナ
・ハラ・アーサナ
・ブージャンガ・アーサナ
・アルダ・シャラバ・アーサナ
・シャラバ・アーサナ
・ダヌーラ・アーサナ
・マカラ・アーサナ
・ヴァックラ・アーサナ
・アルダ・マッチェーンドラ・アーサナ
・マッチェーンドラ・アーサナ
・ジャヌー・シルシ・アーサナ
・パスチマッターナ・アーサナ
・ヴァジュラ・アーサナ
・スプタ・ヴァジュラ・アーサナ
・ヨーガ・ムドラー
・ウシュトラ・アーサナ
・ゴームカ・アーサナ
・マンドゥーカ・アーサナ
・ウッタナ・マンドゥーカ・アーサナ
・クールマ・アーサナ
・ウッタナ・クールマ・アーサナ
・ククッタ・アーサナ
・バッドラ・アーサナ
・シャンカタ・アーサナ
・ブルシャヴァ・アーサナ
・マユーラ・アーサナ
・チャックラ・アーサナ(横曲げ)
・ヴリクシャ・アーサナ
・タダー・アーサナ
・ガルーダ・アーサナ
・ウッカタ・アーサナ
・パタ・ハスタ・アーサナ
 
②他のアーサナ

・クロコダイル・プラクティス
・パヴァナ・ムクタ・アーサナ(アルダ/プールナ)
・ナウカ・アーサナ(仰向け)
・カルナ・ピーダ・アーサナ
・ナウカ・アーサナ(俯せ)
・サルパ・アーサナ
・パルヴァタ・アーサナ
・アカルナ・ダヌーラ・アーサナ
・バッダ・パドマ・アーサナ
・トーラングラ・アーサナ
・バカ・アーサナ
・パドマ・バカ・アーサナ
・ウグラ・アーサナ
・パーダングシュタ・アーサナ
・ガルバ・アーサナ
・カポータ・アーサナ
・エーカパーダ・スカンダ・アーサナ
・トリコーナ・アーサナ
・ナタラージャ・アーサナ
・ヴァータヤナ・アーサナ
・シルシ・パーダングシュタ・アーサナ
・チャックラ・アーサナ(後曲げ)

③瞑想用アーサナ
・パドマ・アーサナ
・シッダ・アーサナ
・スァスティカ・アーサナ
・サマー・アーサナ
・ムクタ・アーサナ
・ヴィーラ・アーサナ
・グプタ・アーサナ
・ゴーラクシャ・アーサナ

④ドリシュティ
・ブルマッディヤ・ドリシュティ
・ナーサーグラ・ドリシュティ

⑤プラーナーヤーマ
・アヌローマ・ヴィローマ
・ウッジャーイー
・スーリヤ・ベーダナ
・チャンドラ・べーダナ
・シータリー
・シットカーリー
・バストリカー
・ブラマリー

⑥ムドラー・バンダ・クリヤー
・シンハ・ムドラー
・ジフヴァ・バンダ
・ブラフマ・ムドラー
・ムーラ・バンダ
・ジャランダーラ・バンダ
・ウッディヤーナ・バンダ
・カパーラバーティ
・ナウリ
・アグニサーラ(ヴァヒニサーラ)
・ジャラ・ネーティ
・ラバー・ネーティ
・ヴァーマン・ダウティ
・ダンダ・ダウティ
・ヴァストラ・ダウティ
・シャンカ・プラクシャラーナ(ヴァリサーラ)
・トラータカ

⑦マントラ読誦
・プラナヴァ・ジャパ
・スヴァスティ・マントラ
・ルドローパサナ
・サヴィトリ・ウパサナ
・マハープルシャ・ヴィッディヤ
・ギーター15章
P.Y.S.1章と2章
・オーム・スタヴァナ

(2)ヨーガの実習の教授法

上記の講義・実習の他に、学生はヨーガの指導技術を教えられる。ヨーガは専門的な分野なので、その教授法も専門的である。カイヴァリヤダーマは独自のヨーガの教授法を発展させている。この科目はさらに i)理論 ii)教育実習に別れる

①概論
②ヨーガとヨーガの実習法
③教授法の意味と領域
④教授法のリソース
⑤クラス・マネージメント
⑥レッスン・プラン
⑦モデル・レッスン

(3)教育実習

各学生はヨーガの様々な側面について指導する5回の教育実習を行う
<資料提供・翻訳>
インド・ヨーガ研究者Hiroshi Aikata氏(Pune/Thailand在住)

 

2016年8月15日(月)
相方氏からの「国策ヨーガ」について
 
現在進行中のインド政府主導による「国策ヨーガ」の推進と言うべき、
「ヨーガ専門職の自主的認定制度(Scheme for Voluntary Certification of Yoga Professionals/SVCYP)」について取り上げています。
そして、SVCYPで設定されている4つのレベルの最初「レベル1」内容について概観しています。
本家インドの動向について知るのに、いろいろと参考になる内容と思います。
 
この一連のインド政府の動きは、1924年にクヴァラヤーナンダがカイヴァリヤダーマ研究所を設立して近代的なヨーガ研究に着手し、ヨーガ研究/ヨーガ教育/ヨーガ療法の礎を築いたことが出発点にあります。そして、SVCYPのヨーガ専門職の基準化の内容も、1950年に開講されたカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジで構築・推敲されて来た指導要項(シラバス)の延長線上にあるものです。
1. インド政府主導によるヨーガの標準化/国策化
 
「ヨーガ専門職の自主的認定制度(Scheme for Voluntary Certification of Yoga Professionals/SVCYP)」は、インド政府のアユーシュ(AYUSH)省と、同じくインド政府主導のQCI(Quality Council of India/インド品質協議会)が「ヨーガ専門職」を認定するものです。
http://yogacertification.qci.org.in/
 「ヨーガ」の本家インドの政府レベルでのヨーガの基準化であり、言わば、インド政府によるヨーガの国策化、「国策ヨーガ」 の推進です。この動きは、今後、インド国内だけでなく、世界中のヨーガ界全体に大きな影響を与えて行くことは必至です。
わたしたちにとっても、職業的にヨーガに関わって行く場合には、このインド政府による「国策ヨーガ」の動向を良く意識しておくことが必要になると思われます。
とりあえず、
「ヨーガ専門職の自主的認定制度(SVCYP)」のサイト出ている説明をざっくり日本語訳にしてみます。
http://yogacertification.qci.org.in/ 

ヨーガという言葉は、「結合」あるいは「統合」を意味するサンスクリット語の
語根のユジュ(Yuj)から生成されている。
インド共和国のモーディ首相は、世界にインドの伝統的知識を信頼に足る体系として普及させる意図を持ち、インドが世界のヨーガ実践の質的保証へリーダーシップを取ることを望んでいる。
これらの目的を追求するために、また国連で「インターナショナル・ヨーガ・デー」が設定がされたことを受けて、アユーシュ省(Ministry of AYUSH)は、国内的にも国際的にもヨーガの専門家への著しい需要が高まっていることを認識している。
アユーシュ省はQCI(Quality Council of India/インド品質協議会)を国際的基準に準拠した品質管理体制を構築する専門性を持つ組織である
ことを認識して、QCIがヨーガ専門職の自主的認定制度の開発することを認定した(Scheme for Voluntary Certification of Yoga Professionals/SVCYP)。
ヨーガ専門職の自主的認定制度の要点は、ヨーガ・レッスン/クラスを提供できる有能なヨーガ専門家を認定することである。
QCIは、ヨーガ専門職の自主的認定制度を国際規格ISO/IEC 17024:2012 (E)によって設定されている人材の資格認定機関の一般的な必要条件に準拠して構築している。
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 「巨象が目覚めた」 とは、昨今のインドを評してよく言われるフレーズですが、ヨーガに関しても、本家インドの「巨象が目覚めた」段階です。
今までヨーガは、むしろ本家のインドより、諸外国での現象でした。外国人が、断片的な知識を寄り合わせて「ヨガ・ヨーガ」という新奇な活動を捏造して来たのが、近代・現代のヨーガの歴史です。また、ここ30年余りは、最近のインド人によって創作されたインド式身体鍛錬体操にブランド名を付けて「ヨガ」として利権化する
という現象が、諸外国におけるヨーガの普及を先導して来ました。
例えば、「アイアンガー・ヨガ」「アシュタンガ・ヨガ」「ヴィニ・ヨガ」「ホット・ヨガ」「陰ヨガ」といった名称でインド国外で商業化・利権化されている「ヨガ」は、今回のインド政府アユーシュ省による「国策ヨーガ」の基準では、そもそも「ヨーガ」のカテゴリーに入らないことになります。
これらの「近代ヨガ」「身体ヨガ」の創始者をあたかも「ヨーガ」の偉大な権威として崇めて来た外国人も、自分たちがやって来たことや自分たちの資格・立場について、再考を促されることになるでしょう。
 確かに、それらの「近代ヨガ」「身体ヨガ」の創始者には現代的・時代的な意義と彼らなりの貢献がありますが、それまでの長いヨーガの歴史的背景や、インドの精神文化(仏教を含む)全体の文脈を無視して個人が過大に偶像化されていることに問題があります。そのため、ヨーガに対する偏った見解、歪んだ見解の方が世界中に広まった、というネガティブな影響の方が大きいと思われます。
その結果、自分が抱える身心問題の必要性からまじめにヨーガに関心を持ったひとたちが、ヨーガに求めていた解決を得ることなく、さらに自分自身の問題をこじらせる、精神的にも混乱してしまうという現象がしばしば見られます。
  
「ヨーガに関わり幸せになる人がいない」、、、というのは「笑い話」ではないですね。
ヨガ・ヨーガは、良いものだと聞いているのに、やってもやっても、それを実感できない、むしろ、押しつけられた一定のアーサナ体操のシークエンスに縛られて、自分自身の内面の成長の妨げになっている。
今でも、アメリカからブランド・ヨガ、商業ヨガがやって来て高額のティーチャー・トレーニングを実施する、或いは、個人名を付けた恣意的な「○○ヨガ」「××ヨガ」が次々と創始され、その指導者養成ティーチャー・トレーニングを実施する、という現象があるようです(日本だけでなく、世界的な現象です)。
 このような現象が続いていると、およそ、ヨーガが健全で広範囲な社会的認知を得ることは無理でした。ましては、日本では1995年に「オウム真理教事件」がありました。
カルト宗教教団により、ヨーガが反社会的活動の一部と見られたため、今でも日本社会での「ヨーガ」に対する猜疑心やバイアスは根強いです。  
今後も「ヨガ」「ヨーガ」という名称での無責任な活動は多かれ少なかれ世界的に続いて行くでしょうが、インド政府から「国策ヨーガ」として、明確な客観的基準が示されたことは、大いに歓迎されることです。
   
このことで、巷の種々雑多なヨーガ現象から一歩引いた視点で、わたしたちが、どのように、どこまで、ヨーガと付き合うのか、付き合えば良いのかという、、健全で客観的・現実的・常識的な考察が可能になると思われます。

2. これまでの経過
これまでの経過を簡単におさらいしてみます。
2014年4月の総選挙で、ヒンドゥー民族主義系・中道右派のインド人民党(BJP)を中心とした連立政権(NDA/National Democratic Allianace)が成立。
 
それ以来、ヒンドゥー民族主義者のナーレーンドラ・モーディ首相の主導により、ヨーガを含めたインドの伝統的知識(Traditional Knowledge)の近代化と再構築が国策として加速。
モーディ首相自身が、熱心なヨーガ実践者です。毎朝90分ヨーガの実習をしている、と言われています。
2014年9月の国連総会でモーディ首相により6月21日(夏至)を「インターナショナル・ヨーガ・デー」とする動議が提出され187ヶ国の賛同を得て可決。
 国連総会の場で、インド共和国首相が「ヨーガはインドの伝統文化」と宣言し、世界に「健康と平和と調和をもたらす人類の叡智」と定義。
 次のリンクは、モーディ首相のメッセージ付きの
「インターナショナル・ヨーガ・デー」のプロモーション・ビデオ
(今年度版・日本語字幕付き)です。
https://1drv.ms/v/s!AmF3gDklxdGYhoQi9I3qaFEZLU2lyg
2014年11月に厚生省のアユーシュ局(Department of AYUSH)を独立したアユーシュ省に昇格(Ministry of AYUSH)。
 
アユーシュ(AYUSH)とは、
- Ayurveda(アーユルヴェーダ/ヒンドゥー医学)
- Yoga & Naturopathy(ヨーガと自然療法)
- Uniani(ユーナニー/イスラーム医学)
- Siddha(シッダ/南インド医学)
- Homeopathy(ホメオパティー/同症療法)
の頭文字の組み合わせたもので、近代西洋医学以外のインド伝来の医療体系+ホメオパティーの総称です。
 1996年に厚生省内にインド医学とホメオパティー局(Dept. of Indian System of Medicine and Homeopathy)として発足、2003年にAYUSH局((Dept. of AYUSH)に改編。そして、2014年11月に厚生省から独立した省に格上げされたのです。 
ヨーガは本来医療体系ではないですが、医薬品を一切用いないで病気の治療を行う「ドラッグレス・セラピー」の自然療法(Naturopathy)との組み合わせ「AYUSH」に組み込まれています。
インドには自然療法医を養成する医科大学があり、5年半のコースで「自然療法とヨーガ・サイエンス(Bachelor degree of Naturopathy &Yogic Science /BNYS)という自然療法医として認定される学位が授与されています。また、AYUSH省管轄のモラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(Morarji Desai National Institute of  Yoga/MDNIY)がニューデリーに、また、国立自然療法研究所(National Institute of Naturopathy)がプネーにあります。
さて、国連での「インターナショナル・ヨーガ・デー」の設定に伴い、2015年6月21日の第1回「インターナショナル・ヨーガ・デー」に合わせて、「ヨーガ共通手順(Common Yoga Protocol )」がモラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)で策定されました。
 英語版テキスト
https://1drv.ms/b/s!AmF3gDklxdGYhoIl0ghbkZnutD435g
ビデオ教材
https://1drv.ms/v/s!AmF3gDklxdGYhoQi9I3qaFEZLU2lyg
(上記のプロモーション・ビデオです)
 一般のヨーガ入門者向けに、ヨーガ実習を始める場合に、どのようなヨーガ技法を、どのような手順で実習して行くかを、インドの主要なヨーガ研究所・著名なヨーガ指導者の同意と支持を得て、超党派的に国立ヨーガ研究所で作成したという、初めての試みです。
そして、その次のステップとして、2015年9月にヨーガ指導者・ヨーガ教師の資格基準化と公的な認定制度として、「ヨーガ専門職の自主的認定制度(Scheme for Voluntary Certificationof Yoga Professionals/SVCYP)」が始まりました。 この自主的認定制度は、2008年のインド・ヨーガ・アソシエーション(Indian Yoga Association/IYA)の結成と同時に始まった、国立ヨーガ研究所主導の高等教育機関に於けるヨーガ教育課程のスタンダード化の延長線上にあり、QCIにより裏付けられています。
http://www.yogaiya.in/
 QCI(Quality Council of India/インド品質協議会)は、インド政府による標準化団体です。
工業製品や技術から、食品安全、農業、医療までの広範囲な分野をカバーします。日本ではJIS(日本工業規格)や、国際的にはISOに相当するものです。
http://www.qcin.org/
 これは、別に医療免許や教員免許のような国家資格的なものではありませんが、ヨーガ指導者・ヨーガ教師の資格に政府レベルで一定の客観的基準を持たせ、社会的・職業的にヨーガの専門家として認定される知識レベル・技能レベルを確認するものです。
つまり、ヨーガ教師の「品質管理」です。
実際には、「インド・ヨーガ・アソシエーション(IYA)」がQCIのガイドラインに従った「ヨーガ資格」の認定の主体になります。

3 WHOとAYUSH省の提携による国際基準化へ
次に、今年5月には、アユーシュ省とWHO(世界保険機構)の間で、WHOによる伝統・補完医療の基準化に、インドからはヨーガやアーユルヴェーダで協力して行く協定が締結されました。
 関連した記事です。
2016年5月15日にインドの主要週刊誌『India Today』のサイトに掲載されたものです。
 ざっくり、日本語訳にしてみました。
オリジナルな記事は次のページで確認できます。
http://indiatoday.intoday.in/story/who-will-certify-yoga-and-ayurveda/1/668471.html
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WHOがヨーガとアーユルヴェーダを認証
WHOとのプロジェクト協力への合意(Project collaboration agreement)が、初めてヨーガのトレーニング及びアーユルヴェーダ医学、パンチャカルマ、ユーナニー医学の実践への基準を提供する。
ニューデリー、2016年5月15日| UPDATED 8時32分IST乱立しつつあるヨーガやアーユルヴェーダのセンターは、インド政府が世界保健機関(WHO)のパラメーターに従って設定した厳密なプロトコールに従うことになるだろう。
AYUSH省とWHOは金曜日にプロジェクト協力への合意文書にサインした。
伝統医学と補完医療に於けるサービス提供の品質向上、安全性と有効性の促進に協力するプロジェクト協力の合意文書(PCA)が締結された。
PCAは、ヨーガのトレーニングだけでなく、アーユルヴェーダ、パンチャカルマ、ユーナニーなどの伝統的医療体系の実践にWHOの基準を提供する。
この動きは、ナーレーンドラ・モーディ首相によって繰り返されている、
インドの健康改善法と健康運動のより一層の活用へのアピールを背景としている。
国連は昨年、現インド政府による提案採択して6月21日を最初のインターナショナル・ヨーガ・デーとする宣言をした。
AYUSH省の共同事務次官であるアニル・クマール・ガネーリワラ氏は
「我が国で代替医療のシステムは確実な地歩を築きつつあるが、
同時に、それらを規制することも重要である」と言う。
「WHOがインドの伝統医療についての基準を設定すれば、世界中がそれに従う」。
「インドでは伝統医療教育はよく規制されているが、ヨーガやアーユルヴェーダの実践は、その有効性と安全性を確保するために、厳密にスキャナーされねばならない。人々は本を読んだだけでヨーガの練習を始め、他人に教えたりする、我々は国内の代替医療のあらゆる側面について取り組んでいる」。
PCAは『AYUSHとWHOによる伝統医療と補完医療に於けるサービス供給での品質、安全性、有効性の促進への協力、2016-2020』という題が付けられている。
 これは、WHOの『WHOの伝統と補完医療への戦略2014ー2023』の発展と推進を支援することを目的とし、インドの伝統医療をグローバルに促進することに貢献するだろう。
WHOの基準が実行に移されれば、ヨーガや、アーユルヴェーダ、パンチャカルマ、ユーナニーはそれらの規則に従って実施されなければならないことになる。
 「適正な製造規定が、食品やその他の消費財に適用されているように、ヨーガや代替医療のトレーニングにも適用さなければならない。我々は、アーユルヴェーダや関連システムを世界に持ち出したい」とガネーリワラ氏は言う。
大衆に人気のヨーガ・グルのババ・ラームデーヴも自分のデモンストレーション伝統医療を用いて膨大な数の信奉者を獲得している。また、彼の製薬会社は
他の大手が占めてきた市場シェアを着実に浸食している。 
すでにAYUSH省はヨーガを含めた代替医療システムの合理化と品質保証へのプロセスを進めている。ヨーガの専門家の知識と技能の信頼性を確保するために、昨年、自主的な認証制度をインドの品質評議会(QCI)と共同で開発した。
 そのプログラムの目的は、正統的なヨーガを、予防、リハビリテーション、健康促進へ医薬品を用いない療法(ドラッグレス・セラピー)として促進することにあり、ヨーガ専門職の能力レベルを認証することで、インド国内や国外に於いて彼らの配置を支援することである。 
「WHOとのPCAは、伝統医療の発展と運営でのインドの豊富な経験をさらに認知させるであろう」とAYUSH省のシュリパッド・メッソ・ナイク大臣は述べた。
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 4. 「レベル1:ヨーガ・インストラクターの認定基準」の内容
 現在、「SVCYP」には「レベル1」「レベル2」の2段階が策定されています。
今後「レベル3」「レベル4」の高度な段階も設けられます。
レベル1: ヨーガ・インストラクター..... CCY修了に相当
レベル2:ヨーガ・ティーチャー ......... DYEd修了に相当
 インドのヨーガ研究所で開講されているサティフィケート・コースのレベルに相当し、ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所では6週間のCCY(Certificate Course of Yoga)修了レベルに相当します。
 「レベル2:ヨーガ・ティーチャー」は1学年のDYEd
(Diploma in Yoga Education)修了レベルに相当します。
 Level 1 : Yoga Instructor
http://yogacertification.qci.org.in/pdf/Yoga%20Scheme%20Section%203A%20Competence%20Standard%20Level%201%20Yoga%20Instructor.pdf
 以下が の「レベル1:ヨーガ・インストラクター」の認定基準です。
 5セクションに分かれており、理論面が3セクション、技能面が2セクションです。
 いずれ、それぞれの項目について詳細に解説をしたいと思いますが、とりあえず、今回は項目だけを提示しておきます。
 
【理論面】
 セクション1
 1.1 ヨーガとヨーガ実習の紹介
 1.1.1 異なる古典文献に見られる「ヨーガ」の語源、定義
 1.1.2 「ヨーガ」の起源、歴史、発展 簡潔な紹介(導入)
 1.1.3 「ヨーガ」の目的、目標、誤解
 1.1.4 一般的な「シャッド・ダルシャナ(6派哲学)」の紹介、特に「サーンキャ・ヨーガ」に関連して
 1.1.5 「4つのヨーガ」の一般的な紹介
 1.1.6 ヨーガとヨーガ実習の原則
 1.1.7 インストラクターへのガイドライン
 1.2 ハタ・ヨーガの紹介 
  1.2.1 ヨーガ・アーサナと非ヨーガ的身体運動との区別
 1.2.2 主要なハタ・ヨーガ文献の紹介、特に『ハタ・プラディーピカー』と『ゲーランダ・サンヒター』に関連して
 1.2.3 ダイエットのコンセプト
 1.2.4 ハタ・ヨーガの成功要因と失敗要因
 1.2.5 ハタ・ヨーガに於ける「ガタ」と「ガタ・シュッディ」のコンセプト
 1.2.6 ハタ・ヨーガに於ける「シャット・クリヤー」の目的と有用性
 1.2.7 ハタ・ヨーガに於ける「アーサナ」の目的と有用性
 1.2.8 ハタ・ヨーガに於ける「プラーナーヤーマ」の目的と重要性
 1.3 パタンジャリの紹介 
   1.3.1 パタンジャリによるヨーガの定義、本質、目的
 1.3.2 「チッタ」と「チッタ・ブーミー」のコンセプト
 1.3.3 「チッタ・ブルッティ」と「チッタ・ブルッティ・ニローダ」(アビヤーサとヴァイラギャ)
 1.3.4 「イーシュワラ」と「イーシュワラ・プラニダーナ」のコンセプト
 1.3.5 「チッタ・ヴィクシェーパ(アンタラーヤ)」とそれらの付随現象(サハ・ブーヴァ)
 1.3.6 「チッタ・プラサーダナ」のコンセプトと精神衛生との関連
 1.3.7  ヨーガに於ける「クレーシャ」とその重要性
 1.3.8 パタンジャリの「アシュターンガ・ヨーガ」:その目的と効果、その重要性
 
セクション2
 2.1 人間の身体組織、ヨーガと健康の紹介 
   2.1.1 身体組織の9体系
 2.1.2 様々な身体組織の機能
 2.1.3 感覚器官の紹介
 2.1.4 感覚器官と神経筋協調
 2.1.5 運動生理学の基本的理解
 2.1.6 ホメオスタシス(恒常性維持機能)
 2.2 健康のためのヨーガ:病気予防と積極的な健康作り
   2.2.1 健康、意味と定義
 2.2.2 ヨーガ的な健康と病気の理解
 2.2.3 「パンチャ・コーシャ」のコンセプト
 2.2.4 「トリ・グナ」のコンセプト
 2.2.5 「パンチャ・マハーブータ」のコンセプト
 2.2.6 ヨーガ的な健康的生活の原則
 2.2.7 ヨーガ的なダイエットと栄養の紹介
 2.3 ヨーガとストレス・マネージメント
   2.3.1 人間の精神:ヨーガ的コンセプトと現代的コンセプト、行動、意識
 2.3.2 欲求不満、葛藤、心身症
 2.3.3 心と体の関係
 2.3.4 精神衛生と精神衛生に於けるヨーガの役割
 2.3.5 心の健康:ヨーガ的視点
 2.3.6 心の健康のための祈りと瞑想
 2.3.7 心理社会環境と心の健康のための重要性(ヤマ・ニヤマ)
 2.3.8 現代科学とヨーガに依るストレスのコンセプト
 2.3.9 ストレス・マネージメントに於けるヨーガの役割
 2.3.10 ライフ・マネージメントに於けるヨーガの役割
 
【技能面】
 セクション3
 3.1 人体の主要な関節の動きとそのデモンストレーション
 - 首(Neck)
 - 肩(Shoulder)
 - 胴体(Trunk)
 - 膝(Knee)
 - 足首(Ankle)
 3.2 スークシュマ・ヴィヤヤーマとシャット・カルマ
 - ネーティ(Neti)
 - ダウティ(Dhauti)
 - カパーラバーティ(Kapalabhati)
 - アグニサール・クリヤー(Agnisaar Kriya)
 - トラータカ(Trataka)
 4 スーリヤ・ナマスカールとアーサナ
 4.1 スーリヤ・ナマスカール(太陽礼拝)
 - スーリヤ・ナマスカールを実行できる知識と実演能力
 4.2 アーサナ
 4.2.1 以下の基本的なアーサナを実行できる知識と実演能力
  - サルヴァーンガ・アーサナ(肩立ち)
  - ハラ・アーサナ(鋤)
  - マッツヤ・アーサナ(魚)
  - パスチマッターナ・アーサナ(座位前屈)
  - ブージャンガ・アーサナ(コブラ)
  - シャラバ・アーサナ(バッタ)
  - ダヌラ・アーサナ(弓)
  - アルダ・マッチェーンドラ・アーサナ(半背骨の捻り))
  - カカ・アーサナかバカ・アーサナ(カラス)
  - パダ・ハスタ・アーサナ(立位前屈)
  - トリコーナ・アーサナ(三角)
4.2.2 任意に選ばれた他の5つのアーサナを実行できる知識と実演能力
4.2.3 アーサナと呼吸法のサンスクリット語名称、効果と注意事項についての知識
4.2.4 脊柱の5方向の動き(倒立、前屈、後屈、捻り、側屈)と脊柱のニュートラルな位置についての知識
4.2.5 360度全面的なヨーガの実習の知識:アーサナの実習、適切なリラクセーション、適切な呼吸、注意事項、警告、医学的配慮、明白な効果と微細な効果、身体上の制限に適応するための基本アーサナの変更

セクション5
5 プラーナーヤーマと瞑想へと導入する実習
5.1 プラーナーヤーマ
5.1.1 腹式呼吸、胸式呼吸、肩式呼吸と完全ヨーガ式呼吸を実行するための知識と実演能力
5.1.2 アヌローマ・ヴィローマ、バストリカー、チャンドラヴェーダナ、スーリヤヴァーダナ、ウッジャーイー、ブラマリー、シーターリー、シットカーリーを実行するための知識と実演能力、それらの効果、限界と適応の知識
 5.2 瞑想へと導入する実習
5.2.1 ダーラナとディヤーナ及びそれに関連するムドラー、マントラ・ジャパを実行するための知識と実演能力、
5.2.2 瞑想を実習する環境のコンセプト、瞑想の健康と幸福感への有益性、現代生活への実践的応用
 
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